
既刊リスト
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いのちのエール
初女お母さんから娘たちへ
青森県弘前市にある「森のイスキア」の主宰である、佐藤初女さんとの15年にわたる交流を描いたものがたり。初女さんの生き方から学んだことをていねいに綴ってみました。初女さんは2016年2月に亡くなりました。初女さんの信仰について書きますとお約束したのは、お会いして二年目のこと。クリスチャンだった初女さんが食を通して感じていた神さまとは……。
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サンカーラ
無常の世に暮らして、私は問いつづける。どう生きたらよいのでしょうか。
地震で揺れ続けるこの日本に生きているということ、原発のある国に暮らしていると いうこと……福島、広島、水俣。日々暮らしながら突きつけられる重い問いかけを受けとめ、迷いながらも、出会いに支えられて、ひたすら歩き続ける。ブッダ の大きなこころを仰ぎ見つつ、思い悩み、無常の世をさまよいながら紡ぐ、日常のものがたり。
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ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ
世界で唯一、原爆を落とされた国が、なぜ原発大国になったのだろう?
ヒロシマ・ナガサキとフクシマは、見えない糸でつながっている。そのつながりを、歴史を振り返り、圧倒的な想像力で描き出していく。これからの「核」の話をはじめるための、最初の一冊。
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蛇と月と蛙
小学校の遠足で見た3つの影と母の死の予感、鳥インフルエンザ、新月の晩に動き出す味噌の麹、チャーミングなゾウアザラシに求愛された小柄な私、満月の晩にいっせいに産卵する珊瑚……人と動植物と月がからみあう、6つのふしぎな小説集。
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キュア
若き外科医の斐川竜介は、肝臓ガンに冒され余命1年であることを知る。絶望の中、自分の患者だったリストカットの少女に支えられ、最先端医療を求める末期ガンの男や、「ガンを克服した」スピリチュアルのカリスマとの出会いを通し、自分だけが与えられる「治療」を模索する。
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生きなおすのにもってこいの日
今日もまた、台所のテレビから蟻の行列のようにぞわぞわとニュースが流れてくる。秋葉原の連続殺傷事件。幼い少女に性的行為を無理強いし、さらに殺してしまった男。
強姦目的でマンションに侵入し、女性を殺害した男……。
死刑、という言葉が浮かぶ。こんな卑劣な男は殺してしまってもよいと思う。
けれども……。 -
宙返りの練習
東本願寺発行「同朋」の連載エッセイ、待望の単行本化。巻末対談「お坊さんが教えてくれない肝心なこと」も必読!
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被爆のマリア
ようやく結婚が決まった38歳の私に父が提案したのは、結婚式のキャンドルサービスに「原爆の火」を使うことだった。戦後60年を経てなお日本人の心を重く揺さぶる闇を被爆者ではない4つの視点から見つめ、「実在しない片仮名のヒロシマ」ではなく「正真正銘の広島」にたどり着こうとする、著者渾身の問題作。