
既刊リスト
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いのちのエール
初女お母さんから娘たちへ
青森県弘前市にある「森のイスキア」の主宰である、佐藤初女さんとの15年にわたる交流を描いたものがたり。初女さんの生き方から学んだことをていねいに綴ってみました。初女さんは2016年2月に亡くなりました。初女さんの信仰について書きますとお約束したのは、お会いして二年目のこと。クリスチャンだった初女さんが食を通して感じていた神さまとは……。
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アルカナシカ
それでも人は、UFOを求める。
多くの人が語る、不可思議な「体験」―。やがてそれらは、奇妙な符合を見せはじめた。日常と超常をさまよう渾身のノンフィクション。
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生きなおすのにもってこいの日
今日もまた、台所のテレビから蟻の行列のようにぞわぞわとニュースが流れてくる。秋葉原の連続殺傷事件。幼い少女に性的行為を無理強いし、さらに殺してしまった男。
強姦目的でマンションに侵入し、女性を殺害した男……。
死刑、という言葉が浮かぶ。こんな卑劣な男は殺してしまってもよいと思う。
けれども……。 -
生きててもいいかしら?―生と死をめぐる対話
死にたくないから生きているんだ。それでいいじゃないか。いのちの実感を求めて。いちばん聞きたいことを、いちばん聞きたいひとに聞きました田口ラン ディと、永遠の修行僧・板橋興宗。
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生きる意味を教えてください―生と死をめぐる対話
みんな最期は死んじゃうのに、どうして生きているのかなあ 「ひとはなぜ必ず死ぬのに生きるのでしょうか?」一人の若者から届いたメールが、作家・田口ランディの心にスイッチを入れました。その問いに対する答えを 探して、東大文学部の「死生学」ゼミに参加し、認知症老人のグループホームで働き、メキシコにマジックマッシュルームを体験しに行く日々。その過程で出 会った、同じ問いを共有できるさまざまな人々と交わした、生きる意味について考える重量級の対話集。ひきこもり、ネット自殺、リストカットの時代に生きる ための、心の処方箋です。
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アンテナ
僕の妹・真利江は、十五年前に忽然と消えた。家族は妹を探し続け、弟が生まれても、その喪失感は埋められない。父が死に、母は宗教に身を投じ、幼い男も入 院してしまう。僕は妹の失踪後、自傷するようになっていたが、SM の女王ナオミと出会い、「痛み」だけでなく、封印していた性の欲望を解き放つことから、生きる力を回復していく.。性と生を繋ぐ力を描く問題作、新装決定 版。
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オクターヴ
「シは有限の極み。上のドは神の世界。知覚できないものの世界をガムランが開く」。失踪した友人から届いた三枚の絵葉書が、“私”をバリの深奥へと導く。宗教と音楽とむせかえるような自然。不思議な青年オダ。「ニュピ」にはミツコに会えるかもしれないという謎の言葉の意味は…?『7 days in BALI』として発表された傑作長編を大幅改稿。
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オラ!メヒコ
メキシコのシャーマンに伝わる幻覚キノコによるセッション。田口ランディがガイド役のAKIRAと共にメキシコを歩く。死者の祭り。フリーダ・カーロ。そこは聖霊たちの夢の土地だった。
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オカルト
ちいさい頃から不思議なことが好きだった。不思議を体験したくてたまらない、中学・高校時代だった.現実主義者で、霊感もない私が出会った奇妙な出来事。なぜなの? わけはわからないけれど、それは何かを伝えようとしているみたいで、不思議に思いながら、恐ろしさを感じながらも、心惹かれていく…。不可解な夢のようでいて、どこかリアルな日常に触れている、掌編小説集。
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いつか森で会う日まで
深い森のなかを歩いていると、いろんなことを思い出す。/とくに失敗したこと、悔しかったこと、思うようにやれなかったこと、後悔してること、やり直した いこと、そんなことを思い出す。/欲しかったのに、恥ずかしくて欲しいと言えなかった。/やりたかったのに、やりますって手を上げられなかった。/いや だったのに、顔で笑ってしまった。/許したいのに、どうしても許せない。/屋久島に行ったころの私のなかには、そんなものがいっぱい詰まっていて、もう心 がパンパンで破裂寸前って感じだった—-。
作家・田口ランディが生まれる転機となった屋久島。樹に触れ、雨に濡れ、森に抱かれるうちに、かたく閉ざされていた心はしだいに解きほぐされ、ある決意へ と変わってゆく。「森には、封印した魂を、生き返らせる力が、あるのかもしれない」
屋久島に魅せられた写真家・山下大明と作家・田口ランディがコラボレートする屋久島へのメモワール。