15 年前、妹はなぜ忽然と消えたのか? 父は死に、母は宗教にのめり込み、弟は発狂した。そして僕はSM の女王ナオミと出会い、封印してきた性欲が決壊し、急速に何かが変容し始めていた…。身体と精神の新たなる宇宙に挑む最先端文学。


みんな最期は死んじゃうのに、どうして生きているのかなあ 「ひとはなぜ必ず死ぬのに生きるのでしょうか?」一人の若者から届いたメールが、作家・田口ランディの心にスイッチを入れました。その問いに対する答えを探して、東大文学部の「死生学」ゼミに参加し、認知症老人のグループホームで働き、メキシコにマジックマッシュルームを体験しに行く日々。その過程で出会った、同じ問いを共有できるさまざまな人々と交わした、生きる意味について考える重量級の対話集。ひきこもり、ネット自殺、リストカットの時代に生きるための、心の処方箋です。
深い森のなかを歩いていると、いろんなことを思い出す。/とくに失敗したこと、悔しかったこと、思うようにやれなかったこと、後悔してること、やり直したいこと、そんなことを思い出す。/欲しかったのに、恥ずかしくて欲しいと言えなかった。/やりたかったのに、やりますって手を上げられなかった。/いやだったのに、顔で笑ってしまった。/許したいのに、どうしても許せない。/屋久島に行ったころの私のなかには、そんなものがいっぱい詰まっていて、もう心がパンパンで破裂寸前って感じだった----。
作家・田口ランディが生まれる転機となった屋久島。樹に触れ、雨に濡れ、森に抱かれるうちに、かたく閉ざされていた心はしだいに解きほぐされ、ある決意へと変わってゆく。「森には、封印した魂を、生き返らせる力が、あるのかもしれない」
屋久島に魅せられた写真家・山下大明と作家・田口ランディがコラボレートする屋久島へのメモワール。