プロフィール

田口ランディ たぐちらんでぃ

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プロフィール
作家 女性 1959年 東京生まれ。
連絡先/ 田口事務所 tatsumi@tatsumix.net

田口ランディ(たぐちらんでぃ)

東京生まれ

2000年6月、幻冬舎より長編小説「コンセント」を出版し小説家としてデビュー。その後「アンテナ」「モザイク」を発表。初期の長編は三部作と呼ばれ、海外でも高い評価を得ており「コンセント」は英語、イタリア語、中国語、インドネシア語、ルーマニア語など多くの言語で翻訳されている。

「コンセント」(中原俊監督)「アンテナ」(熊切和嘉監督)は映画化され、「アンテナ」は第60回ベネチア国際映画祭、第28回トロント国際映画祭正式招待作品となった。

その後、日本の象徴としての富士山をモチーフにした短編集「富士山」、現代人の視点から原爆を捉えた短編集「被曝のマリア」など、社会的なテーマに挑んでいる。

作品には寓話的なものも多く「転生」「木霊」など、輪廻転生を扱った作品も多い。また短編集「オカルト」や「ドリームタイム」「オクターブ」では夢と現実のあわいのような幻想的な作品を描いている。短編集「蝿男では、生きがたさを抱えながら、なんとか社会に適応しようと苦しむ人々を、時に冷徹に、時に温かな視点で寓話的に描いている。

三部作以降初の長編小説となった「キュア」は「人間にとってガンとは何か?」という極めて難しいテーマで作品を執筆。同時期に自身の父親が肺ガンで他界し、現実と非現実が重なったような作品となる。キュアでは医療者にとって治療とは何か?という問いが繰り返し現われる。ラストシーンは放射能汚染された近未来の様子が描写され、ここでも現実と非現実とは奇妙な共鳴をしている。

最新長編小説「マアジナル」では、UFOというオカルト的な話題から、人間の認識論へと踏み込んでいる。「私が見ているものは私にとってだけの現実なのか?」という問いは、中世から表現者が繰り返してきた永遠の問いでもある。その問いに近代の哲学や、最先端の量子理論を動員してアプローチした「思想実験小説」であると同時に、スリリングなストーリー展開をもつエンタテイメント作品でもある。デビュー当時から繰り返し描いてきた「家族」や「血」の問題から脱却した、著者の新境地とも言える作品。

 

小説とノンフィクションの狭間で

小説と同時にノンフィクション作品も多彩で、「忘れないよ、ヴェトナム!」「ひかりのあめふる島屋久島」「水の巡礼」「旅人の心得」「オラ!メヒコ」など、日本や世界の秘境を旅して旅行記を執筆。

また、社会問題や犯罪を扱った「もう消費すら快楽ではない彼女へ」や、広島やカンボジアなど平和の問題を扱った「根をもつこと翼をもつこと」など、さまざまなテーマに執筆活動を広げている。

2001年に「できればムカつかずに生きたい」で、第一回婦人公論文芸賞を受賞。家族の問題を赤裸々に語り多くの若者の共感を得た。

2006 年に発表した「寄る辺無き時代の希望」では、人は死ぬのになぜ生きるか? というテーマを携え福祉大国スウェーデン、チェルノブイリ事故の放射能が残るベラルーシ、社会福祉法人浦河べてるの家、水俣などを取材。福 祉や介護、原発問題から、水俣問題まで思考の枝を伸ばし、小さな個人がどのように大きな世界へとアプローチするか、自らの体験を通して語っている。また、対談集「生きる意味を教えてください」では、「人は死ぬのになぜ生きるのか?」をテーマに宮台真司、西垣通、森達也など十人の論客と対話をしている。

2008年、長編小説「キュアcure」執筆の同時期に父親の看取りと、エリザベス・キューブラー・ロスをテーマに描いた作品「パピヨン」は、田口ランディの真髄とも言える小説とノンフィクションの狭間に位置する作品で、肉親の看取りに悩む読者に大きな反響を呼んだ。

2011年、「長編小説マアジナル」と同時期に、ノンフィクション「アルカナシカ」を執筆。小説とノンフィクションを同時に書くという田口ランディの独自の執筆スタイルが確立していった。二つの作品は同じテーマを扱いながら、まったく違うアプローチが行われ、相補的に関連しあっている。また、この二作は田口が「コラージュ」と呼ぶ執筆手法が最もよく活かされている作品である。

 

執筆を越えて

・朗読パフォーマンス

2010年には「般若心経」を現代語訳し、自身で朗読。民話や仏教説話など、古くから口承されてきた文学を現代に「声」で復活させる試みに挑戦している。2011年には東北大震災を受けてさまざまな場所で朗読イベントを行った。ジャンルを超えて音楽家や写真家とのコラボレーションも多い。

・福祉活動

執筆活動のほかに、発達障害や精神障害など、一般に理解されにくい障害をもつ人々を取材し、障害を「障害」としてではなくひとつの「可能性」「個性」としてとらえ、社会に伝えるための活動を続けている。地元である湯河原町の「個性をたいせつにする会・色えんぴつ」の立ち上げに参加。また、分断されている福祉と医療の間を繋ぐための様々な講演活動を行なっている。

・死刑に対する理解を促す

確定死刑囚の支援者として、死刑囚との交流を続け、その交流の手紙を朗読することで「死刑制度」の在り方を多くの人に問うている。さらに、原子力発電をめぐるエネルギー問題を「賛成・反対」の立場を越えて大きな視野で議論するための場づくりを行っている。田口ランディは死刑制度には反対を表明している。

・縄文友の会

東北、九州、沖縄の伝統的な祭りを取材、縄文文化、アイヌ文化に興味をもつ「縄文友の会」の会長を務める 同時にシャーマニズムの研究家でもあり、国内外の多くのシャーマンを取材、超能力者、霊能力者など、アウトサイダーと見なされる存在に着目し、超常と日常を断絶させるのではなく、行き来することで生まれる新しい価値を見いだそうとしている。

・日本のアウトサイダーアート応援団

障害をもった表現者による芸術、アウトサイダーアートの理解者であり、アウトサイダーアートに関わるさまざまな場面で応援活動、講演などを行っている。アウトサイダーアートの魅力にみせられ、パリのアール・ブリュットジャポン展にも足を運んだ。

・「ダイアローグ研究会」対話のための研究会

2010年10月、明治大学を借りてダイアローグ研究会を開催、以降隔月で精力的に研究会を行っている。テーマは原子力と対話。賛成、反対という意見対立を超えて、どのような対話が成立しうるかを、毎回ゲストスピーカーと共に積極的に議論を行っている。参加者の多くは学生や20代、30代の若い世代。大学教授や研究者など多彩なゼミナリストが毎回参加している。

・「ふくしまキッズ ふくしまの子どもの安全を守る会」

福島の子どもたちを、夏休み中に最長40日間、北海道の林間学校に連れていこうというプロジェクトに支援委員として参加。記者会見のコーディネイトや、告知などを行っている。最低五年は継続する予定のプロジェクトであり、新しい支援の形を模索している。http://fukushima-kids.org/

 

■海外展開

積極的に海外での出版を行っている。2011年6月のオーストリアの文芸雑誌には原爆の問題に関するエッセイが掲載されている。また、同年7月に発表されたイタリア人ジャーナリスト・ピオ・デミリオ氏の「放射能という津波」の前文を執筆している。そのことから2011年10月のイタリアとシンガポールの文学祭に招待を受けている。

 

■今後の執筆テーマ

・2011年9月には筑摩書房より「ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ」が発売

・2011年中にブッダに関する本を執筆予定

・2012年には新潮社より長編小説とノンフィクションを出版すべく執筆中

・原始仏教をテーマにした長編小説を構想中

■ペンネームの由来

「田口ランディ」のランディは、パソコン通信時代のハンドルネームである。ランディはもともと英語のスラングで「荒くれ者」「すけべな奴」などという悪い意味があるが、あえてそれを名乗っている。本人によれば「こんな変な名前を名乗っている限り偉そうでまともな人間にはなれないだろう」とのことである。自らの偽善を戒める意味ともとれる。また、清田増章氏から「 RUN DAY(日々走り続ける人)」という色紙をもらったことがあり、このゴロ合わせは本人も気に入っているようだ。

 

 

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文責 田口事務所
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