

若い女の肉体に溺れたみじめな老人の末路。ついには死んだ女の肉体に取りつき蛆虫と化す、寓話的な表題作「蝿男」。アウシュビッツ収容所を訪れた作家と編集者。虐殺のリアリティなどなにも感じない二人だったが、いつしか過去と現在が交差していく「蛙たち」。のぞき趣味の気の小さい青年。就職が決まらない憂さ晴らしにのぞいた部屋で見たものは幼児虐待だった。さあ、どうする「鍵穴」。著者、渾身の腐純愛小説集。
「生きづらい若者たちへ」というテーマで、5月3日、10日、17日、24日、31日、6月14日、21日の計7回、田口ランディへのインタビュー記事が掲載されます。
随筆「乳房とモーツアルト」を寄稿 強いこだわりをもってしまう生きづらさは理解されない。ガンコだと思われる。だが、こだわりを捨てられない人たちが存在する。